神さまの忘れごと

白春透愛

プロローグ

一面に打ち付ける雨が横たわる男を抱きかかえながら咽び泣く彼の背中を酷く突き続ける。

「絶対私が貴方を救ってみせます。だからどうか今度こそは大切にしてください。私は貴方が苦しむのをもう見たくないんです…。」

必死に訴えるものの、彼の言葉は届かない。ただ雨が地面を叩きつける音が悲しく響くだけだった___


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る