第16話 一日の事件

 

 取調室にいたのは、被害者の恋人だった。


「被害者を殺したのはお前だな」


「ぼ、僕じゃありません。彼女に会ったのは事件があった前日の31日です」


「いや、翌日の一日だ。お前の服に付着していた血痕が被害者のDNAと一致したんだよ」


「えっ!」




「つまり、被害者が殺されたついたちについた血だ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る