　友人と馴染みの焼き肉屋に来た。

　社会人になって、合うことの減った友人。

　少し痩せたのが心配だというと、

　お前は太ったから心配だと言われた。

　でも、お肉は食べる。

　ロースにカルビにタン。

　タンは分かるけど、

　他はどの部位だっけ？

　そのメニューに書いてるぞ。

　打てば響くような反応が、嬉しい。

　ジュウジュウとお肉の焼ける音に、

　漂うお肉の香り。

　堪らず食べると、口の中に幸せが広がる。

　くどくなってきたらご飯やキャベツでリセット。

「最近どう？」

「こんなことがあって。お前はどう？」

「こんなことがあった」

　お肉をつまみに、話は続く。

　大変なことも、くだらないことも。

　乗り越えて、私達は『大人』になるのだろう。

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