武蔵野ミュージアム
Reiki
武蔵野ミュージアム
それは埼玉県所沢市に新しく出来た複合施設
「図書館、博物館、美術館」が合わさったものだ。
ミュージアムの特徴的な外観は花崗岩を何枚も使い多面的に作られている。
花崗岩は面の角度に合わせるように横に縞模様が入っており、その多面体が単純な角度ではないことを強めているように見える。それは計算されていながら自然の力を取り入れ和を保つことで、ただの人工物ではなく一つの雄大な大岩のように感じられるのだ。この重厚感を持った塊を近くで見上げれば押しつぶされてしまいそうな迫力があり、ミュージアムに入る前から感性を刺激することで様々な価値を押し上げるようだ。このミュージアムは見る人により同じ物を見ているにも関わらず見る角度や感性により、人それぞれ捉え方が違ったものになるだろう。「それは本来はどのような物事もそのはずなのだ」
現代の社会は今までより多様な価値観や試みが起こり始めている。
革新的なこの時代において武蔵野ミュージアムは新たな考えを呼び起こしてくれるかもしれない。
しかし、物が溢れ豊かになり過ぎた現代を生きる多くの人々が武蔵野ミュージアムをただの情報の箱ではないと捉えることができるだろうか。
人によってはそれはPC等と同じように箱に入っているただの情報でしかないかもしれない。だが見方や考え方次第で物事は形を変えていく。物事の答えは一つではなく一面ではないからだ。武蔵野ミュージアムには感情を揺さぶられるものがあり、感性が震え考えは連鎖する。想いや、驚きや、疑問や、好奇心から、想像が様々な違った角度から膨らんでいく。さらに意識の視点を他人や物、未来や過去に飛ばして思い馳せる。そして自分に戻り繋げることで考えや自分を大きくしていくことができる。
人は多くの場合、過去と未来を考え知識を頼りに論理的な一つの答え出す。
それも否定しないが、考えを縛り付けず自由に遊ばせることで人や文化も幅が膨らんでいくように思う。しかし、人は答えを決めなければ前には進めない。人生を決めるにあたって損得や人の意見に左右されず自分の感性で良いと感じるもの、好きなものに近づいていくことは素晴らしいことではないだろうか。
武蔵野は日本の都会のど真ん中ではなく、古の豊かな自然だけでもない。
目を向ければ都会と自然の豊かさと儚さの双方を感じることができる。豊かな感性を育んできた武蔵野は想像の揺り籠とも呼べるかもしれない。そんな場所にミュージアムが出来たことを私は嬉しく思う。
武蔵野ミュージアム Reiki @Reiki35
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