第2話

制服に腕を通して、ダイニングへ向かう。


食パンを一口かじる。また一口、また一口。

気づいた頃にはキレイサッパリなくなっていた。パンカスも落とさないぐらい綺麗に食べれるんすか?とか言うコメントは聞きません


ガチャ、と言う音をならし外へ出る。靴のつま先をトントンと地面につける


自分の耳にイヤホンを差し込むと流れる

小学生の時から変わらない好きな歌


誰もいない通学路を鼻歌を歌いながら歩く


気づいたらもう門の前


そういや自己紹介してなかったわ

私の名前は豊澄茉莉って言うんだ

年齢は世に言う華のJK?みたいな時代らしいよ

いつかその華も枯れるんでしょ、なら初めから咲かせないよ。私は。


自己紹介してたらクラスの前まで来てたよ


少し寒気がしてきた

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