第17話過去


ジョーカーが52枚のトランプを出して攻撃を始めた。


ジョーカーがトランプをエルシアのいる方向に放った瞬間にエルシアに近付いたトランプが爆発をしていった。



しかしエルシアはそのトランプの爆発さえしのげる装甲を所持していた。



その装甲は一定的な数値の攻撃をしのぐことができる特殊なアーマーだ。



その一定の数値を超えることさえできれば捕食者を使って気絶させることはできるがそれを実行できる武器を所持していないためどう打開する?とひたすら考えているとジョーカーが「俺に任せろ。」

と言い52枚のカードを一斉にエルシアに向けて放った。



そのカードはエルシアに当たったように見えたが全然ダメージを受けていなかった。エルシアはジョーカーこう言った。


「君の力はそんな程度かい?ジョーカー。君の過去を僕は知っているよ。」


「あぁ、そうだったな。」


俺がまだ小さいときだった。



あれはちょうど雪が降るクリスマスの日だった。



いつものようにもらったお金で酒や煙草を買いに行かされた。



くそ寒い外でぼろぼろなコートを着ていつものスーパーへ向かい頼まれた煙草とお酒をレジのおばちゃんに渡した時におばちゃんが「いつも偉いわね。これよかったら持って行きな。」


中を開けるとクリスマスケーキだった。


おばちゃんの顔を見て俺は「お金がないから」と言おうとした。


おばちゃんはそんな俺を見て、「お金はいいから。さっさと持ち帰って食べな。」


と言いそのまま家へ歩いて帰った。


家に着くと酒癖の悪い親父が俺の髪を掴み怒鳴り散らした。



手に持っていたケーキは俺が紙を掴まれたと同時に落としたがなんとか形は保っていた。


しかし親父がケーキを見た瞬間に「こんなもんに金を使いやがって」とケーキを踏みつけた。



その瞬間までの記憶は覚えている。



次に気がついたら血まみれで親父が倒れていた。


そして数時間後に近所の通報により警察がきた。

To be continued

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