第14話協力者

能面顔の女とひょっとこ顔の男が立ち上がりこちらに徐々に近づいてくる。


何度も頭を撃ちぬいても再生してきりがない。ヘリが近づいてきて浅岡にロープを投げた。

一瞬で小ビンを取り出し能面とひょっとこの血液を採取し懐のポケットにしまった。

浅岡はロープにつかまりそのまま離脱を余儀なくされた。


とある施設に到着するとそこに待っていたのは日本の総理大臣だった。



「君が浅岡洋一君かね?」


「はい!」


「実は君にとある人物を紹介したくってね。」


総理大臣と共に施設の会議室へ向かった。


ドアをノックして入るとそこには見覚えのある顔をした少年がいた。


「お前は...冴島敷常なのか?」


「あぁ、やっぱり兄と似ていますか?」


と少年は笑顔でそう言った。


「兄?」


「挨拶してませんでしたね。日本自衛団第10自衛団所属 冴島 圭介(さえじま けいすけ)准尉であります!」


「自衛団の准尉がなぜここに?」


「冴島君には君のサポートをしてもらおうと思ってな。何か不満でもあるかね?」


と肩に手をポンと置いて総理大臣が言う。


「いえ、ないです。」



そう告げると総理大臣は君たちに一任すると言いその場を立ち去った。



しばらくの間、沈黙が続いた。


そうしていると一人の男が部屋に入ってきてこう言った。


「例の写真と浅岡さんが持ち帰った血液等の結果が出ました。」


「どうだった?」


「浅岡さんが行っていた通り、あれは人工的に作られた寄生虫です。」


「やっぱりな。負傷した人間の傷口などから脳や心臓へと寄生し宿主を殺し、数分後に人間ではない状態で復活する。そしてまた人を襲っていく。それが徐々に積み重なれば世界すら危ない。」


「そうですね。なら対策用に何か作らないと...」


そう言い、気付けば朝を迎えていた。




To be continued

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