第14話 乙女の嗜み?

久しぶりに 戦地から戻り 

アジェンダは アリシア姫の部屋に行ってみた


「おや、姫は勉強で 部屋は留守か

・・・・扉が開いてるな」


「まあ お茶の時間でも・・」


何気に そう言いつつ 

部屋のクローゼットが開いてる事に気がついて

入ってしまう


「服より 本の方が多い・・

これは・・この本 そうだ覚えがある」


妹のシルフイアが まっ赤になり 私が手にとった

妹の本 自分の本 


今 この瞬間 手にしてる同じ本を取り返した


「だめ!お兄様は見ちゃ ダメなの!」


「・・・・何か 面白そうな本だったのだが」


「ダメなの!これは乙女の嗜みの本なの!」

「乙女の秘密なんだから」頬を膨らませた顔も可愛い妹


「・・・・」


気になり 商会の者に頼んで 同じ本を取り寄せたら


商会の者が 真っ青になって 「それは止めた方がよろしいかと」

必死で止めたな


読んで理解した・・

同性の恋人の多い 恋多き祖父好みの本だった 


祖父は恋も多く 戦も強かった ただ、普通の恋人同士から引き裂き

その相手 男性の方を誘惑するか

あるいは脅してまで 奪い去るのは どうかと思ったが・・


そういえば 何気に母のクローゼットにも

大量に同じ本のシリーズが・・


「まあ 私のアジェ この本は 貴方には早くてよ・・ふふふ」

水の魔力 水の女王

優しい女王だった母  あの時は とても怖い笑顔だったが


「・・・・・・」

今、少し 分からないが これは『貴族の乙女の嗜み』なのだろう


尊敬すべき我が母も 愛しい妹のシルフィニアも

大事に持っていたようだから


「・・・しかし、このままではクローゼットが満杯だな

別に荷物用の小部屋を用意させておくか」


少々の勘違い

こうゆう処は少々 天然が入ってるアジェンダ


部屋から出るアジェンダ


「アジェンダ様 敵の内通者がわかりました

それと アリシア姫の暗殺も企んでいたようです」


ピクン 眉が上がる

「私の姫を・・そうか」


「・・吐かせるだけ 吐かせる

それから・・指と足の指から始めて ゆっくり切り落とす 刻んでやる

手足を切り落としてから 私が 首以外は生きたまま燃やしてくれる」

にいいと笑う


「首は街の外れでも飾るか」


「まずは アリシア姫との御茶会だな

姫はかなり優秀で かなりの勉学が進んだそうだが・・ふふ」

楽しそうなアジェンダ



「アリシア姫の暗殺を考えなければ もう少し楽に死なせたが」


「暗殺の目標が

私ならば 情けをかけた 私は多くの罪にまみれている

だが、罪のない辛い過去を持つ 優しい少女であるアリシア姫は」

そんな言葉を呟いていた


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