「孤独な人々に宛てた手紙」という詩/Wait


友だちのいない孤独な人々へ宛てた手紙




誰もかまってくれない 理解してくれないと嘆く日々に疲れて




やがて誰かを諦めて 一人を選んだ道を歩く




誰にも必要とされないではなく 誰も必要ないのだと心から強ってみせる




それが正しいのか それが間違っているのか 答えなど必要ないのだと放棄する




独りは楽しいこともあるし 幸せを独り占め出来るからと笑ってみるのさ




しかし孤独な人間が他の孤独な人間と出会ったなら 何が起こるのだろう




二人は話し合い 理解し合うかもしれない 争うかもしれない




そしてそれはもう孤独ではないのかもしれない




そんな奇跡は起こらないって? 人生はそんなに都合よくは出来ていないって?




微笑みのちからを見くびってはいけない どんな状況でも微笑むことをすればきっと




友だちのいない孤独な人々へ宛てた手紙




孤独な人間は何処にいるのか それは私かもしれないし 貴方かもしれない




孤独を続けたいのか 孤独を辞めてしまいたいのか




孤独な人々は その決定権を持っていることに気付いているのだろうか


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る