僕たちは新しい事を始めるとき、ワクワクして、頑張る。


でも、少しずつ、少しずつ、それは顔を覗かせてくる。


それを気にせず、続ける。続ける。


それを、極力見ないようにしながら、続ける。続ける。


そうすると、それは近づいてくる。


そうすると、それは、目の間に立ちはだかる。


こっちはワクワクしたいだけなのに、ワクワクを奪いに来る。


目の前に壁。高い壁がある。


そして、どうしようもない現実を叩きつけられる。


その壁を壊すことは出来ない。


そんな容易いものじゃない。


そこまでも平坦な道ではなく、達することも並大抵ではなかった。


それなのに、そこに壁が存在する。


だから、僕たちはその壁を登ることにする。


壁を今までと歩んできた道だと思って、壁の存在など忘れて、登り続ける。続ける。



すこし、ワクワクしながら。





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