第17話 魔王様は大人げない!
まったく、さっきのムチロリっ子は何だったのだ。
魔王様にあんな水を飲ませようとは。勇者面しやがって。
ん、待てよ。そろそろ、知的生命体が生まれようとしている?
ただのおデブちゃんが、なぜ、そんなことが可能に。
デブやマッチョの子が、あんな少女の親のはずはないし。
「突然変異種が教育を施している!? この魔王様にはむかうやつが、まだいるのか? もしや、わしのムチッコにまで、手を出したのか? う~む、許せん! わし以外に、わしのクリーチャーと仲良くするとは!」
しかし、魔王様、念願の勇者登場ですよ! ぶちのめして、蹂躙するいい機会です。
しかしな、わしは絶対魔王だから、手を上げるには全体魔法しかないのだ。得体のしれない奴らと、直接戦うなんてしたくないもん。
「デビルズシャワー! フハハ、過去の亡霊たちと化すがいい」
甘すぎる雨は、人体に過剰な負荷を与える。しかし、魔王様も気づけなかった、ひとつの副作用があった。脳力アップである。魔王様がお怒りになるたび、人間どもは、知的な進化をしてしまうのだ。
魔王様、今、雨の素について、人間たちが考えてます。山を登ってくるのかも。
安心しろ、いつものパターンじゃ、いつもの。わしも一足先に上って、ムチッコたちに、かわいがってもらおう。ラッキースケベもあるしな。
魔王様は、もう、ムチッコしか気にしてないみたい。勇者ムチッコが、魔王様を包囲する。その後の展開を瞑想しよう。魔王様は、勇者の到来を待っていた。
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