第8話 瞑想から覚めた魔王様

 魔王様は、瞑想から戻られた。いつの間にか、4柱天と呼ばれる人間の猛者たちに囲まれて。彼らは皆175cm以上。

 しかし、魔王様は背が低いので、全力パンチが全部急所に(みぞおち)。あっけなく、魔王様に膝マづいた彼らは、魔王様に呪いをかけられる。


魔王様「ま、こんなもんだな。甘いものの後には、おやつの時間だよ。」

 と、空腹とどん欲を植え付け、下界に落とし、フーセン野郎にしてやったとさ。

四柱天は、あまい水を飲み、葉を食べつくし、身動き取れない風船のような腹を抱え、そして、空腹を感じてもだえ苦しんだそうな。

 大人げない魔王様なのでした。ま、魔王ってみんなそうか。残酷なんだな。

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