小説のネタにするために実際にカーリングをやった話

2日目

　２日目行ってみると、しんどすぎて仕事に影響が出ると思ったのか、もう一人の初心者はいなくなっていた。

　コーチとマンツーマンで石を投げる日が始まった。

　昨日使用しなかった筋肉を使いまくったせいか、昨日出来ていたことが体を支えられないことにより何一つできない。

　具体的にはストーンを投げようとしてフォームがぐらついてしまう。

　もうへとへとだが、金払ってかつ誰も知り合いのいない中へ覚悟を決めて飛び込んで講習を受けている以上、真剣にやっているので心は動くのだがからだがもう動かない状態だった。

(書いてみて思ったが、遠泳や、ウォーキングをやっているが25歳を過ぎた頃から体は動くのだが心が動かないということが続き、これが老化だと思っていたが、逆の事象が起こった。)

　もうともかく投げるだけの午前中がおわり、午後からは経験者の皆さんに混じってゲームをやらせてもらった。

　ブラシのかけ方は教わったが一人でやっていたことと、石が円に入らない問題の修正(回転を意識せず石を押さずに離せばできるのだが。)のことばかり意識していたことおよびもう疲れきっていたこともあり、試合中は投げたらもう崩れてしまった。

ブラシなんか当然かけられるはずもなく、経験者の方に助けてもらった。

試合後経験者の方がしゃしゃり出て申し訳ないとの謝罪があったがもうへとへとで無理だったので気にしないでくれと謝罪した。

　コーチには講習後、チームの紹介をしてもらえそうだったが、仕事の絡みもあり、紹介を受けた迷惑をかけてしまっても仕方ないので一旦は断り、今回のカーリング講習を終えた。