第6話 居場所
あらたは私の元を去ろうとして同時に新しい居場所を作ろうとしていた。
結局彼は私から離れてあの女の元で死んだ。
許せなかった。
2人とも憎かった。
私からあらたを奪った女のことも、私を捕まえたあらたが勝手に離れていった事も。
何より、あらたを引き止められなかった自分が1番憎かった。
何故あんなに頑張ったのにいなくなるの?
私の居場所はもうどこにもない。
あらたの隣こそが私の1番の居場所だった。
私は許さない。死に場所が私の元じゃなかったこと。
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