第2話 最低な人
連絡が来た次の日、私はお通夜に出席し、あらたの両親と話していた。
「ありがとうね。あゆちゃん。今まで本当にありがとう。」
泣きながら私の手を握って離さないおばさん。
私とあらたは高校2年生の時から付き合い初め、途中色々なことがあったけど、乗り越えて、大学生になった今でもラブラブだった。
そんな私たちの関係は両者の両親も公認であったためとても仲良くさせてもらっていた。
「あらたは、とても優しい人でした。この世で1番。」
そう言うとおばさんは
「当たり前だよ。あらたは世界で一番優しい子。あゆちゃん、だからこそあなたには新しい人を見つけて幸せになって欲しいの。」
「あらたより優しくていい人なんて見つかりませんよ。」
「そうね…。じゃああらたの半分くらい優しい人でお願いね。あらたの分も幸せになってね。」
1つ、おばさん達に隠していたことがある。
(あらたは…浮気してたんです。なんて言えない。)
本当に酷い人。浮気してその女の元で死ぬんだもの。
優しくて、かっこよくて、そして、最低な人。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます