自然の秩序
房成 あやめ
自然の秩序
長い間、私は眠っていた。
すると一分子にすぎない生物が
私に穴を開け、削り、歪なものをくっつけ、
私の体をデコボコにしていった。
時には争いをし、私の上に小さな小さな穴を開けた。
私が動けば生物は警戒し
『予知』などと言うよく分からない技術を開発した。
私はただ好きに動いているだけなのに
どうして警戒されなければならないのだろう。
私が動いて建物を壊すと
生物は嘆き悲しんだ。
私が秩序を守って
生物たちを土に返すと
周りにいた生物はまた嘆き悲しんだ。
私はただ秩序に乗っ取っているだけなのに。
不思議だ。
自然の秩序 房成 あやめ @fusanariayame
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