邪馬台国論争への新たな視点

確門潜竜

第1話 始祖は外からの異邦人

 邪馬台国が大和朝廷、最近は大和王権の前身ということを前提とする説が多いので、特にこだわらない場合は、邪馬台国は大和朝廷又は大和王権の前身ということで話を進めます。

 邪馬台国九州説を補強する要素の一つは、神武天皇が九州から来たと記紀に明記されていることです。大和王権は、自己の始祖が九州出身、九州から来たという認識だったと言うわけです。

 しかし、アフリカの植民地支配以前の国家の伝承では、

・王朝の始祖は外から来た異邦人。

・半神的存在であること。

・出身地とされる場所が、有力な文明が過去なかった。即ち、始祖が、出身の地として伝えられるところから、攻めて来て、占領した地に建国したとは考えられないこと。

という特徴がある。

 これって、神武東遷に似ていませんか?当てはめられると考えてはいけませんか?

 さらに、2代目綏靖天皇は、神武天皇の、多分九州出身妻の異母兄を殺して即位した神武天皇の大和で娶った女性の息子で、その次は同母兄ですからなおさらです。


 このエッセイは、数回程度の連載とするつもりです。

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