第4話 真っ白なこと。

私は、小さい頃からですが、洋服を選ぶ際、白い色の物を選ぶことはありませんでした。

というのも、私はよく、転げる、よく汚す、そこまで活発でもないのに服を汚して帰ってくることが毎日のようにあったので、母もそれを見越して赤や黒、濃い色の洋服を私に与えてくれていました。

また、その時はそういう色物の服を着ていることがすごくおしゃれに見えたのか、

「ひよちゃんみたいなお洋服が着たい!」

という、後輩ご近所さんの声が聞けたほどです。

私はどちらかというと、白や薄い水色のシャツや、綺麗な色のニットが着たかったのですが、やはり前述のとおり、汚すという理由で、汚してお洗濯で落ちなかったときでも目立たないような濃い色の服を着ていました。


やがて、自分でお洋服を買うようになった時に、私はどうしてか。。。

なぜか、そのすごく憧れだったお洋服、白や淡い色のお洋服を選ばないのです。


習慣とは怖いものです。

そして、結局、派手な色のものを好んでしまうのです。

私のピンク好きは母がそうしてくれたのだと思います。実際、ピンクは安定する色となっております。


真っ白が怖いのは汚れてしまう、その汚れが落ちなくなるかもしれないからと、選ばなかったわけですが、嫌いなわけではないです。

心の中もこんなふうに汚れたくないな、汚したくないなと思えるような目安があればいいのに・・・。

皮肉にも心の色は見えません。

ただ、言動によって、行動によって、心の色が見えることがあります。

まっしろまっしろな心で生まれたはずなのに、いつしか私の心はいろんなことに揉まれ、いろんなことで吸収し、何色になったんだろう・・・そう思うこともあるのですが、きっと真っ白なときもあるのです。

黒っぽいシミがついてても漂白して真っ白になることもある。

絶対あると信じています。

ただ、私はピンクが好きだから、幸せな心の中はピンクだと思います。




梅雨明けしてからの気温の上がり方が秒で体温を超えております。熱中症にきをつけてください。


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