あの頃

会える 会える あなたに会える

ただそれだけが楽しかったあの頃


温かいような

くすぐったいような感情が

心の奥底から絶えず湧き上がって来て

ただそれだけが嬉しくて

まわりの風景がやけに眩しかった

そんな日々が

ずっと続けば良いと願っていた

ずっと続くと思っていた


それが 何の味気もなくなってしまったのは

一体いつ頃からだろう


常に瑞々しかった泉はいつの間にか涸れ果てて

水一滴さえも流れてこない

眩しかった景色は曇りかかっている


全てが白に見えた

あの頃には きっと戻れない

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