君には腕は無いが翼は有る

大きくて美しい真っ白な翼

私には腕は有るが翼が無い

どんなに焦がれても手に入らない翼

それだけが私には与えられていない

君は私が望むものを持っている

何故なのか分からない

君のその翼で私の軀を包んで欲しい

ぼろぼろに朽ち果てた軀を

真綿の様に温かいその羽毛で

此処は寒くて堪らない

息ができない

このままでは死にそうだ

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