先がないことに諦めていた主人公。全てを投げ出して、終わりを待つだけの生活。もう諦めていたはずなのに。諦めがついていたはずなのに。主人公は本心を言葉にすると――絶望の淵から迎えたラストは、とても素敵なものでした。