快晴

にょむ

第1話

 風呂に入っていると、母が俺を呼んだ。

「、、電話だよー」

なぜか、妹まで便乗してきた。まったく、人がいい居心地だって時に、、、

「ほいほい、ちょますぐ行く。」

急いで風呂をあがる。タオルで軽く体を拭いていると、妹がスマホを持ってきてくれた。

「はい、もしもし、、」手の中の小さな塊からは、水が流れるような音と、雑音しか聞こえない。

「っっつ、誰だよ」

電話を切った。これ以上聞いていても無駄だと思った。


 だけど、これがどれだけ悔しい思いをしたか、、誰にもわからないし、分かって欲しくないし、知られたくない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る