第一章 エピローグ

魔王城〜


「ラゴル様、ヴァース様が何者かに討伐されたようです」


「なんだと!?あいつ、弱点を言いふらしたのか…まあ良い」


「まあ良いとはどういうことですか?何か秘策でも…」


「いや、秘策っていうわけでもないんだが、ちとラジオ…というものを我々魔王軍で配信してみたいなと思っているんだ」


「ラジオ!?」


「それで、その司会役として…セラ、持ってきてくれるか?」


「…これのこと?」


「そうそう」


「ほいっ」


ガシッ


「ナイスキャッチ」


「さあ、出てこいヴァース」


ヒョロヒョロ〜


「はい、なんでしょう?」


「えっ、なんでヴァース様が!?」


「これはあいつの遺伝子が入ったコピーみたいなものだ。城の地下にいるアイツに作ってもらった」


「へ〜、あの方こんなことまで…」


「で、ワタシは何をすれば?」


「あっそうそう、今日からラジオ配信を始める。だからその司会役をお願いできるか?企画制作はそっちで好きなようにして構わないから」


「えっ、なんでそんな事を…」


「正直に言うわ。皆、旅行に行ってて羨ましい!皆いなくて寂しい!そんなところだ」


「え〜」


「頼むよ、それなりの褒美はやるからさ…」


「自分の本体をあれだけ馬鹿にしといて…」


「皆楽しげで羨ましいんだよお!一つぐらい楽しみをくれても良いだろ?」


「はあ、仕方がない。やって差し上げましょう」


「本当か!?感謝する」


「というわけで次回からのエピローグ、魔王軍の裏部屋ラジオをよろしくお願いします!」


続く〜

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