二話 操られし龍(闇)
テラー・オブ・キャッスル〜
「うわ〜。呪われてそうな城だ」
「カーマ。何か分かるか?」
「この城からは凄い闇の魔力とゴースト族の気配が凄くする」
「かなりのツワモノ揃いなのか…」
「アタシのボムで隙ができるかも。その時に攻めるのが一番良い方法だと思うわ」
「そうだな。攻めると共にドラゴンの中央部分のくぼみにこれをはめるというわけか」
「見てください。これ、中のご案内状では?…読みますね。ゴースト作〜フロアは四階まで。四階にはカオスドラゴン様がおられます…らしいです」
「ゴースト達って本当は優しいんじゃ....」
「ささっ、一階から倒して行きましょう!」
ソニアはやる気に満ち溢れている。
一階〜
「うわっ!何だあれ!?」
「アイツは、ポイズンゴースト。名前の通り、唾液に毒があるぜ。気をつけな」
お手軽な説明をしてくれるカーマ。
「ガアアアアア!」
「!シャドウハンド!」
(消えた!?実体が無いから当てにくい。ウッ、毒が、いつの間に…)
「ユウ、これを!」
カナがとある瓶を俺に投げてくれた。
「何これ?」
「それを飲めば毒が治ります!」
「ありがとう!」
「ゴクッ…にっ、苦っ!!」
あまりにも苦くて、今にも吐き出したいぐらいだ。
「ユウ、口を開けてこっちを向いてください!」
「口?まあ良いか。あ〜」
「モイストシャワー」
「ブゥォ!」
水魔法で俺に向かって大量の水をかけた。
「うーん…びしょ濡れだ…」
!ハードボム!
「ガ…アアア…」
毒の治療をしている間にソニアがボムでゴーストを固めた。
(個体になった。リナさんのお店のやつだ。変わったボムまであるのか)
「ありがとう、ソニア。これなら当てられる」
「!シャドウハンド!」
シュ〜…
「ゴーストは倒されると完全に消えるんだな。よし、次は二階だ」
二階〜
「グラアアアア!!」
「アイツは、ゴーストスライム。要するに名前のまんまだ」
「ややこしっ、スライムは水属性。ゴーストは闇属性。どっちが有利なんだ?」
「撃ってみねえと分からねえ」
「!プラズマスタンプ!」
「グラアアアアア!」
「くそっ、避けられた。ここでは皆を巻き込むからサンダーフィールドが使えない…なら、これだ!」
「!レインサンダーストーム!」
あたり一面の湿気が奪われた。そして竜巻と雷が混ざった攻撃がスライムゴーストを巻き込む。
「…おい、ちょっと待て。どんだけでかくなるんだよ」
「えーと。結構範囲広いかも…」
「何っ、皆捕まってくれ。一旦逃げるぞ!」
ビューン
シュ〜…
城の外〜
「ふぅ、危なかった。ライキの技大半巻き込む系じゃん」
「こうでもしなかったら、やられてたかもしれねぇぞ。後、この技の後は雨が降るぜ」
ザー…
ライキの言った通り、雨が降ってきた。
「まあ、危なかったけど。ありがとうライキ。雨は別にいいだろう」
「ユウ、城が崩れてるわよ!」
「うわっ、崩れてる。一階と二階がねえ。もう一回突入だ!」
「その前に水分補給でも。このために持ってきましたから」
カナがコップを皆(カーマ以外)に渡した。
「いきますよ〜」
「モイストシャワー」
『ゴクゴクゴク…ぷはぁ!』
「ありがとう、カナ。さあ行くか」
三階〜
「フフフフフ…」
「不気味なアイツはファントム。
実体がないからダメージを与える方法が特殊だ。ここのやつらは魔法耐性がついているから、アイツはほぼ無敵だ」
「何だと。無敵!?」
「えっ、私の魔法が効かないんですか!?」
「アタシの物理攻撃も効かないの!?」
「だが、耐性を無視して攻撃できる、ユウのシャドウハンドなら倒せるかも」
「サア、ワタクシノ、ショータイムトイキマショウカ」
「!スペースメテオ!」
言い放った瞬間空間に裂け目が現れ、そこから複数の隕石が降ってきた
「隕石だと!これは広範囲を巻き込む。狭い城の中で戦うなんて無理だぞ!」
「ですが、このファントムは外には出れないようになっていますから外で戦うことは…」
「!シャドウハンド!」
ドッガーン!
「一個しか崩れねえ。残りの三つは…」
「!スライムボム!」
ボヨン
「隕石が柔らかいスライムに。でかしたぞ、ソニア」
「フン。ナラバコレハドウダ」
「隕石が増えた!?どうすれば…」
(一か八かこうするしか…)
「隕石の上に乗る!」
スタッ、スタッ、スタッ
「ナ・ン・ダ・ト…」
「!シャドウハンド!」
ドッガーン!
「ウワアアアアアア!」
「よし、次は四階だな」
「マ・ダ・ダ」
「!エンドノヴァ!」
「また隕石か…」
(ん?このポーション、また役に立つのでは…)
「打ってだめなら吸ってしまえば、えーい!」
ウルフの時に使った聖水を使った。
「ナンダコレハ。カラダガスワレル。ウワアアアアアア!」
シュー
「やっとファントムが倒せましたね。このファントムの魔力も何かの役に立つかもしれませんね」
「それ、変な物らしいけど、ある意味優秀よね」
「ありがとう、カナ。カオスドラゴン…一体どんなドラゴンなんだ?」
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