透明エレジー

霧影一族の桃花(つきげ)

プロローグ

「ねぇ……もうわかってるでしょ……」


「…………」


「……受け止めなさいよ……」


「そんなの出来るわけないでしょ!?」


 私は思わず大声を荒げてしまった


「ごめん……」


 私は謝って夜空を見上げる


「……いいのよ……こんなこと言って、私もどこかで受け止めれていないんだと思うもの……」


 そう言って親友も夜空を見上げた


「……キレイね……」


 親友が言う


 親友の言うとおり星がキレイに輝いてた


「……そうね……皮肉みたい……」


 私は苦笑混じりに応えた


「本当に貴女にとって“彼女”は大きい存在だったのね」


「……うん……だって……」


 私は涙を堪えて


「……大好きだったから……」


 これは私が“大人”になるまでの20日間のお話




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