第29話
友達づくり④(恋ばな皆無)
まさよちゃんとは別の初めてもした。エロではなく、歴史探訪の旅行と宝塚や他の舞台の観劇に行った。其処で生物の先生から禁じられていたフグの刺身を食べた。美味しかった。あと、明智光秀が好きと言った手前読んだ実用書が面白かったから、父や一人で行くダブるハイキング登山ではなく、身体が弱いまさよちゃんにも気持ちのよい体験ができるルートを地図を見ながら二人で歩いた。自然が間近なので、まさよちゃんはとても楽しんで居た。良かったと思った。私はこのルートのパロディ小説を書くのを諦め楽しんだ。
そして観劇なのだが、まさよちゃんは宝塚とキャラメルボックスがお気にいりだった。私も時を忘れて観劇にのめり込んだ。私は姉の職場である観劇に行き気に入った、ランニングシアターダダッシュが気に入ったので、ビデオを二本買った。東北出身の主役が見事な大阪弁を話すからとても興奮した。面白かったし。キャラメルボックスでは山崎まさよしのワンモアチャンスの曲も気に入った。宝塚は、私の四歳の頃からの本命FTに雰囲気が似ていたから、ドキドキしながら見ていた。中流家庭の私と違い、お金もちのまさよちゃんは好きな男役の人のグッズを買い漁っていた。彼女のおかげで色んな初めてを知った私だった。
彼女は写真が嫌いなある誰にも話せない病の為に、結婚をあきらめた人だったから、私がルームシェアをすればいいんだろうと真剣に考えた事もあったが、彼氏になって欲しい男性が彼氏になってくれたから、もう大丈夫と私はオフセットでオリジナルFTの同人誌を山ほど作るぞと、その時はすでにプロ漫画家になるのをあきらめていた。お客さんが読みたいストーリーではなく、あたためていたオリジナルをおもくそ描きたかったからだ。そして完売しない在庫を常に持ちながら、初めてのお客さんにも全ストーリーわかって貰える、金食い虫な事も考えていた。今はなれるモノならプロも目指そうと考える貧困な私だった。そして漫画しか考えていなかった表現方法を、小説もありだなと考えるくらい、同人誌の印刷所の技術が進歩した。オンデマンドなんてどうだろう?と考える私も居た。
山田ミネコ先生が「アーマゲドン伝説」をプロコミックから同人誌小説にも手を出して完成させた事から、私もなんだかその気になって居る。ただ最近はweb小説も良いなと思えたんだが「メメントモリ」を思うと、図書館に残してーと思う私だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます