第12話

人形・おもちゃ②


幼児の頃、母が買ってくれた玩具に、ゲッターロボ((c)永井豪と石川賢)とストロンガー((c)石ノ森章太郎)とアマゾン((c)石ノ森章太郎)があった。

ゲッターロボの歌をレコードで沢山聞いたくらいの土素人な「まぁ」と「かよ」だった。当時はリカちゃん((c)タカラ・トミー)の彼氏がいなかったので、彼らを彼女らの彼氏にしてみた。正義のヒーローとして地球を守る為に、日々戦う彼らの正義の活動を何も知らない「まぁ」と「かよ」は(親から一方的に「遊び道具」として与えられた)リカちゃん達と「男女交際」をするゲッターロボとストロンガーとアマゾンというユニークな飯事をしていた。おませな二人はリカちゃん達の人間らしくない裸の姿にブーイングしながらも男女の「むつみあい」を実践してみた。 ゲッターロボは三人の戦士(歌詞によるとゲッタワン・ゲッタツー・ゲッタスリー)の乗ったメカが合体したモノではと今の私は思うのだが、昔の二人はそんな事にすら気づかなかった。だから合体ロボットの股間と背の低い美少女人形の股間をあわせ、保健体育の授業で習った内容を満たそうと、男性のシンボルと女性のシンボルを合わせた。竿も穴も無いので、キチンと子作りが出来ます様にと、2つの股間を合わせたまま、激しく体ごと腰をふった。切断されたリカちゃんの片足から覗く針金が、手足を曲げようものなら、元の綺麗な形に戻せないと知らしめ「まぁ」と「かよ」は人形の手足を曲げる事なく「お子さま作り」の和合を展開していた。それらの人形やおもちゃは、この執筆を温めている時に聞こえた人達から「止めろ(怒)ゲッターロボは神聖だ」とか「どうせならモデルが作者だけのアマゾンとリカちゃんにしろ」と怒られたが、幼い二人の過去を改めて見たかったので、忘れさられた事を良いことに、こういう書き方をしてみた。今、気がついたのだが、リカちゃんとエミリーさんはスレンダーで、胸が小さく、二人の美少女人形は 胸が大きなトランジスターグラマな、体型だった。だが体を思う様に動かせない事から、彼女達の口等の頭や胸等の上半身や長い手足に奉仕する正義の味方達という遊びには至らなかった。そう言えば、正義の味方達はロボットやバトルスーツだが リカちゃん達は「その遊び」の時は、全裸にされていた。今更ながら「ユニーク」なままごとだと思って、笑える自分が、こうして書いている。

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