箱庭学園の平凡日常

綾来タリ

第1話 つまらない現実とさらば!

箱庭都市、通称HT、その中にある箱庭学園ことエデン、HGE

俺、有栖川幸也ありすがわゆうやはつまらない現実と立ち向かっている

「つまらないな、暇すぎる」

放課後そう考えてたら一人の女がやってきた

異能特殊部と呼ばれる部活をおすすめしてくるその女はチラシを渡してきた

「部活動紹介は、一週間前終わったんでは」

「そんなことはない私は有栖川幸也君を招待しよう!!」

「いや終わってるんですよ、先生がこっち睨んでるじゃないですか」

女は有栖川の手を掴んで教室の外に連れ出してきた

「なにがそんなに嫌なの?こんな美人がいるのに」

「自分のことを美人というのは自意識過剰では回りから冷たい目で見られますよ、だから言わないべきだとおもいますが」

「まぁ、そういうのは勝手だけど」

「だけど、どうしたんですか」

その顔は少し青ざめてるようで、なにか怖い物を見たような姿だった

「有栖川幸也、あなた今日の夜死ぬわ」

人の生死をそんな甘く言われてもと思って有栖川は少し口調が荒くなった

「そんな、占いみたいなことやめてくれませんか!」

「信じるも信じないも有栖川くん次第だけど気をつけて」


そして有栖川は家へと帰った

家の中は人がいない、親は異能によって殺された、高校に入るすぐだったが悲しさと復讐心が沸いていた。

それから全てがつまらなく平凡と感じ始めた

つまらない、つまらなさすぎる


テレビをピッとならしてつけるとニュース番組がやっていた

「先程腹部を刺されて失血死した死体が見つかりました」

前からあったニュース、そして被害者でもある俺の親、正直また起きてるのかとしか思えなくなってきた

そして俺は夜、喉が渇いて自動販売機に向かった

自動販売機についてお金を入れたその時だった、体をザクリと刺す音が聞こえて腹当たりを見たら血が垂れていてそこに刃が見えていた


そして俺はそこで倒れた

「お前は邪魔なんだよ、消えちまえ」

お前は、誰なんだ 何で俺を刺した

いくら顔を見ようとしても顔が見えない

「ほら、言ったじゃない」

「お前は、あの時の…」

あの時の勧誘娘だ、何でこんなに暗い顔なんだろう

「約束を破ったのね、残念だわ」

約束って外に出るなって奴のことなんだろうか

「まだ生きていたい?」

「勿論だ…」

頭がボートしてきた、意識がプツリと途切れてもおかしくはないな

走馬燈が見えてきた、母と父が向こう側にいる

「「幸也、こっち側には来ちゃ駄目」」

「なんでだよ!!」

答えは無く押し返された

「起きた?」

「おはようございます」

「起きたならばよかった、私のネクロマンスは上手くいったのね」

「ネ、ネクロマンス?」

「私の能力はネクロマンス、ただし太陽で死ぬのと死なないのをつくれる、ちなみにあなたは太陽では死なない」

「有り難うございます、蘇らしてくれて」

「いいわよ、お礼として部活動に入ってきてくれたら」

「わかりました、入りましょう」

「そっか、それじゃあよかった」

長い長い一生の始まりの序章だった

これは後悔の果ての話であり、一度死んだ異能者の異能特殊部での異能との戦いの話が始まる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

箱庭学園の平凡日常 綾来タリ @akabanemike

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ