北野さんは止まらない

@development

第1話

北野葉月は肩までの髪の毛に、シルバーピアスをしている。 燃え盛る炎をただ見つめていた。燃えているのは自分の家である。 父親も母親も見るも無惨な死骸に変貌しているのだ。凄まじい憎しみや悲しみに心をまるごと奪われてただ呆然と立ち尽くすのみ。 倉橋言葉は部下の松本かなでと葉月を見つめている。

葉月「あなたが憎いわ、倉橋」

倉橋は首をかしげながら欠伸をした。多少睡眠不足である。

小さなデッサンノートを取り出して、鉛筆で葉月を写し始める。

倉橋「いいぞ、貴様はそんな表情も出せるのだな。また新しい引き出しを開けた気分だよ」

葉月は拳銃を取り出した。 銃口を倉橋に向ける。

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