この作品を読み始めて、最初に驚いたのはルビの多さ。ほとんどの感じにフリガナを振ってあるのを見て、商業作品みたいだな、と感じました。お世辞にもルビを簡単に触れるツールではないカクヨムでは大変だったことでしょう。非常に尊敬します。一話しかないのにもかかわらず、二万文字もあるという超ド級のボリュームではありますが、内容自体は起承転結もしっかりしており楽しめました。突然現れた少女が謎のまま終わったのが少し消化不良感が残りましたが短編と考えればそれも納得がいきました。ただ、一つ大きく気になったのが、すべての文字にフリガナを振ってあるのは大変に助かりましたが、漢字の読み方と別の読み方をさせたい時に利用するルビも同様に振られているため区別が非常につきづらかったということです。(これはデジタルの弊害だと思われます)よって通常の読み方と違う場合は何か別の方法でルビを付けたほうがいいのかなと感じました。