『愛と呼べない夜を壊して』  レビュー

『愛と呼べない夜を壊して』 出題者:The Sabotage

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  ★26  9人が評価しました

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本文アリ   すべて

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★★★ Excellent!!!

問題編? 大問題編? いいえ、問題改編です。

――The Strongest


『肉薄』の描いた物語を使って、

そっくりそのまま『怠惰』が作り替えました。


被害者は『肉薄』。外傷なき他殺体。

死因は?

失血してないのだから失血死なわきゃないよね。


さあさ、我がTRICK ROOMの精鋭たち。

極上の推理の時間だ。


♥5  2021年1月31日

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★★★ Excellent!!!

駄作を喰い破った怪作。

――The Airy_tale


一度泥を塗りたくった駄作を、

こうまでも装い新たに作り替えるとは!

しかも、作り替えると言っても、書き直している訳では無い。

今までの物語に、彼のトリックは仕込まれていたというのだから驚きだ。


改めてここまで読んでみると、

まるで、前作『愛と呼べない夜』が、

あたかも『壊される為に作られた』ようにも見えてしまう。

『怠惰』。末恐ろしい。

その恐怖を。異端を。衝撃を。

私にまた見せて欲しい。


♥4  2021年2月3日

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The Fluidさんが

2021年2月4日に★で称えました。

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★★ Very good!!

時間を無駄にしたのは、俺の落ち度!?

――The Evil


というかさ、

そもそも前出題者の『肉薄』こそが『字重なり』だよね。


こないだの『サヨナラ、小さな罪』の出題者、

『狂鳴』だって『R』じゃん。

ま、『怠惰』が『肉薄』の代わりに粛清してくれたからいいけど笑


で、何これ。

ポタリポタリって、『肉薄』の血が滴る音がしてるのに

『外傷が無い』ってどういうこと?

『病死』? そんな描写あった?

もう1回読み直すかー!


駄作を読み直すのは時間の無駄だけど、

良質な謎を出されちゃ、

読むか読まないかを悩んでいる方が時間の無駄だよね。


まったく、今回もやられちゃいました!


♥4  2021年2月9日

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The Ultraさんが

2021年2月12日に★で称えました。

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The Marvelousさんが

2021年2月15日に★で称えました。

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The Zeroさんが

2021年2月17日に★で称えました。

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★★★ Excellent!!!

ノーシーボ効果を逆手に取った偽薬殺人。

―― The Government


本作は、プラシーボ効果、偽薬効果の逆。

反偽薬効果、ノーシーボ効果を利用、

いや、悪用している。


ノーシーボ効果と言えば、死刑囚の例が有名だろう。

死刑囚の指の一部に切れ目を入れ、血を滴らせる。

その血を滴らせた音を聞かせ、

「体内の血液の半分が出ると死ぬ」と暗示をかける。

実際は水滴の音を聞かせただけで、傷などつけていない。ちくっと痛みを与えただけだ。


死刑囚は、身動きの取れない状態で、

自分の身体から血が抜けていく音を聞かされ、

実際は血など一滴も抜けていないのにも関わらず、

その偽の暗示によって失血死に似た症状で死ぬ。

というものだ。

偽の薬による、良い作用のことをプラシーボ。

悪い作用のことをノーシーボという。


しかし、これはただの知識。

今作はそれを逆手にとって、さらに悪用している。


痛みを与えて、実際には傷をつけていない。

血の滴る音を【何か】で誤認させ、

【何らかの手段】で彼の身動きを取れなくさせる。

しかし、彼の死因はノーシーボ効果など関係の無い、

【肺が壊死】したことによる『病死』。


何故このようなことが可能だったのか。


この3つの【】の中を説明できたら、

この問いに勝利したと言えるだろう。


1つめと3つめは比較的簡単だから、

2つめのヒントを出そう。


最初、彼女の檻の中には『椅子』など無かったはずだが、

最後のシーンに『椅子』が登場している。

これは、どういうことだろうか。


今回も楽しませてもらったよ、『怠惰』。

『肉薄』が『十字』の再来だとすると、

君は『The Degenerate』の再来を彷彿とさせる。


彼はもうこの世にはいないがね。


♥7  2021年2月21日

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The Rezonanceさんが

2021年2月21日に★で称えました。

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