レビュー作成 下書き(怠惰)


 ★★★ Excellent!!!

 僕らは探偵であると同時に犯罪者だ。――The Sabotage


 新入りがやってきた。

 ということは当然、出て行く人がいるわけだ。

 僕たちは犯罪者プレイヤー

 誰もが通る道。出題という形で人を殺す。

 僕たちは探偵プレイヤー

 地下室の鉄扉を開ける前。

 実際に起きていた事件を解いて、招待されたはずだ。

 この、TRICK ROOMに。


 ならば当然、思うだろう?

 その一般人に解かれてしまった、一般人以下の出題者はどうなってしまうのか?


 新入りがやって来た。

 ということは、当然、出て行く人がいる。

 出入り口は一つきり。

 小さな罪悪感に別れを告げて、大きな罪を受け入れろ。



 ♥  2020年9月26日




 ……うーん。

 これは、作品のレビューになっていないな。

 これだからレビューを書くのは難しい。

 レビューを書くって約束しちゃったからなぁ。


 とはいえ、『最高』の問3の答えはこれだ。

『極上の謎』であるはずの事件が、プレイヤー以外の一般人に解決されてしまう場合も、無くはない。

 TRICK ROOMの提供する事件は、犯人と動機に因果関係が無い場合がほとんどであるため、犯人に直結することはあまりない。しかし、「解答者プレイヤーとの勝負」を念頭に入れたため、解決のヒントを提示しすぎて警察に捕まってしまう者もいたりする。

 そうなると、このTRICK ROOMの存続も危ぶまれるため、「もし一般人に解かれてしまったら」という規則がこの店には存在する。

 まず、謎を解いた一般人がこの店に招待される。もちろん、警察に通報される前に、選んでもらうためだ。

 プレイヤー仲間になるか、口をつぐんで死ぬか、を。

『狂鳴』は前者を選んだようだ。

 さては、都市伝説のようなこの店に来るために、わざわざおかしな事件ばかり解きに来た推理バカだったりするのだろうか。どちらかといえば、殺人狂に見えたけれど。

 さて、問題は新人がどのような奴か、ではない。「出題者」の方だ。

 "元"一般人である『狂鳴』に解かれてしまったのは、どの事件だったのだろうか。


『塗炭』の『春風ひとつ、想いを揺らして』?

『正義』の『午前三時の小さな冒険』か?

『混濁』の『サンダルでダッシュ!』かなぁ。

『択一』の『間違いなく君だったよ』かも?

『誰何』の『願いをさえずる鳥のうた』だったりするか?



 ……まさか、な。




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