第9話 九
九
その後、俺たちはいろんな所にデートで行った。
東京付近のことは詳しくない香織だったから、大抵の場所は香織にとって初めて行く場所であった。
だから彼女は少し緊張していたのだろう……そうでないとしても、初めての所は勝手も分からず神経を使うものだ。だから俺は彼女をリードする。そしてそれについてくる香織を見て、俺は「かわいいな」とも思うのであった。
また、俺は彼女のおかげで、柄にもない営業の仕事もいつも以上に頑張ろうと思えた。相変わらず作り笑いは苦手だが、そんな物でも無意味ではない、それは彼女が教えてくれたのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます