あさぎ図書館 ☆ひな館長のおすすめ読書日誌☆

11冊目 『稲妻トリップ』 【現代ファンタジー】★★

【業務日誌】

７月25日（土曜日）　雨

　皆さま、こんにちは。

　あさぎ図書館　館長の、浅葱（あさぎ）　ひな　です。

　この図書館では、館長であるわたしが、ここ『カクヨム』で読み終えた、おもしろい物語や素敵なエッセイを、皆さまにご紹介してまいりたいと思っております。

　開館以来、多くの読者さまにご来館いただき、嬉しく思います。皆さま、ありがとうございます。総来館者数も200(pv)を超えることができました。

　これからも、素敵な物語をご紹介してまいります。今後とも、よろしくお願いいたします。

　さて、昨日ご紹介させていただいた、現代ドラマ作品はどうでしたか……？

　ブラックでシュールな世界観も、物語の１編としてはおもしろいと思いませんか……？

　その後から襲いくる、ヒタヒタと迫りくるヒロインに感じる恐怖。どれもこれも素敵でした……。皆さまは……？

　さぁ、それでは、あさぎ図書館の11冊目……。

　今回のご紹介は、現代ファンタジーです。

　今、発見いたしました。異世界ファンタジーをご紹介させていただいてないことに……。こちらも、早々に探して参りますね。

【読書日誌】

☆　小説タイトル：稲妻トリップ

　　　　　　https://kakuyomu.jp/works/1177354054887538091

☆　著者：リエミ

☆　小説情報：【現代ファンタジー】　完結済　15話　23.527文字

【明日もちゃんと生きていく】

　心の中に、抱え込んだ思い。

　そして過ぎてゆく、昨日、今日、明日。

　三人の視点で綴る、生きる世界と、その時間。

☆　ひな館長のおすすめポイント！

　　◎　ひな館長のレビュー

【その偶然の出逢いは、刻を流された必然の繋がりを超えて、未来を変える……】

　　◎　感想

　橋の上で佇むヒロイン、そして、それを通りがかりの彼が見つけます。その理由は、自ら命を絶ってしまいそうに思えたからでした。

　更に、その時、必死に働いていた、もうひとりの彼。ヒロインとは兄妹のような境遇を過ごしていました。

　物語は、この三人の視点で進んでいきます。

　物語のなかでは、それぞれの出逢い、境遇、想いが、複雑に絡まりあいます。それが、ヒロインの身の上に起きた過去の事故によって、少しずつ解（ほどか）れていくのです。

　この三人が行きつく未来は……？

　この物語は、時系列までもが複雑に交差しています。でも、読むことに労力は必要ありません。だからこそ、読みやすいのです。

　視点が話ごとに移ろうが、それすらも伏線に繋がっているのだと思うと、次の場面が期待させられます。

　読み終えると同時に、すべてが理解できると思います。昨日（かこ）、今日（いま）、明日（みらい）のすべてが繋がった時の爽快感を皆さまも味わっていただきたいです。

　この流れで、ハッピーエンドに持ち込める作家さまの手腕は、実に秀逸でお見事です。

　　◎　そして、おすすめのポイントは……！

　最終話での結末も、もちろんおすすめなのですが、その前前話の13話、この話の緊迫感が、ハッピーエンドを鮮やかに彩ります。何故、このタイトルなのだろう……と不思議に思ってました。でも、ここで……。素敵なタイトルが物語にハマります。

　本日のおすすめ『稲妻トリップ』は、下記URLの書架にございます。

　　　　　　https://kakuyomu.jp/works/1177354054887538091