No.184〜No.191
No.184
テナーは学年一つおきに存在していることが多い(No.45参照)ので、もちろん合奏も単独で挑むことになる。
No.185
そのせいでかなり孤独感に苛まれるが、実は一つだけ利点がある。
No.186
それは、誰にも迷惑をかけないし、誰にも迷惑をかけられないことである。
No.187
先輩がいる人ならば、味わったことがあるだろう。
自分が失敗して、先輩が怒られる申し訳なさを。
後輩がいる人ならば、味わったことがあるだろう。
後輩が失敗して、自分が怒られる理不尽さを。
上下のいないテナー奏者は、これらを全く味わわずに済むのである。
No.188
という訳で、誰にも迷惑をかけないし、かけられないので、何でも自分で決めることができる。
No.189
ただ、何でも自分で決められるが故に、迷う時がある。
それは、顧問の
「ここのタイミング合わないなー。じゃあ、パートの中で、楽譜通りスラーのまま吹く人と、スラー外してタンギングする人に分けてみて」
っていうやつ。
No.190
もちろんテナーは1人しかいないので、分けるも何もない。
楽譜通りスラーのまま吹いてもいいし、スラーを外してタンギングで吹いてもいいわけである。
No.191
でも、ほら。
人間って何の理由もなく、物を選ぶのが苦手って言うじゃないですか。
だから、別にどっち選んでも変わらないけど、どっちを選ぼうか凄い迷う。
思い出せる話が少なくなってきたので、これで合奏あるあるを終わりにしようと思います。
次からは、コンクールにまつわるちょっとしたこぼれ話的なあるあるを書いていこうと思います。
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