第22話 アポカリプス

 マーリンさんに案内して貰った商店街では下着を数枚と普段使い用のワンピースを何枚か買った。


 まあ、下着は縞々と花柄と。ワンピースは青っぽいの。ジャージ? スエット? そんなのも欲しかったけど見当たらなかった。


 とにかくボクくらいの体形の女の子が着れる服でそういう類は無かったのだ。残念。




 え? 下着選びの時の描写が無い?


 って、さすがに恥ずかしいからその辺はスルーで、ね?


 ま、そんなに変わった事はしてないよ? 淡々と選んでお会計しただけ。


 ブラ、は、一応買った。


 試着室でマーリンさんが合わせてくれたんだけどうきゅう。恥ずかしいからこれ以上はちょっとごめんなさいなのです。


 サイズを合わせて買わなきゃだったからちゃんと選んで貰えたのは助かったけどね。




 お買い物してちょっと疲れたのでお昼ご飯を兼ねてカフェでお茶して。


 ボクは軽くハムエッグトマトサンド。


 シルヴァは肉団子入りのスパゲティ。


 ダントさんとマーリンさんは本日のランチ? みたいなの選んでた。


 なんだかこういう食文化にも地球の日本のそんな感じが少し見て取れる。




 マシンメア=ハーツ。


 ボクが始めるつもりだったゲームの名前。


 フニウもここはマシンメア=ハーツの世界だと言った。


 ただし、ゲームじゃなくて現実、なのだという。


 確か……。


 アリシア・ローレンっていう作家さんが書いたSFだっけ?


 大元は。


 ボクは読んだことが無いから詳しくは知らないけど映画化もしてた気がする。


 そんな世界を題材にしたゲーム。それがマシンメア=ハーツ。


 たしかアポカリプスっぽいおはなしだったかな?


 主役の女の子がロボットみたいな機械の鎧を纏って戦ってた絵。見覚えあるし。


 ん?


 あれってもしかして魔・ギア?


 だったらシルヴァってもしかして、あんな風な機械の鎧になるの?


 最初は手甲だけだったけど、ね?


 もしかしてもっと他の部分の魔・ギアも必要、ってことなんだろか?




「なあ、これは聞こうかどうしようかな迷ったんだけどな。もしかしてセリーヌ嬢ちゃんってこの世界に来たばっかりか?」


 ダントさんとマーリンさんが色々喋ってるのに適当に相槌うって他に意識が行っちゃってたボク。


 そんなダントさんの衝撃的な言葉に我に帰った。

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