第18話 オーバーヒート。
心の中の、どこか。
それまで閉じ込めてあった何か?
それが溢れてくる。
記憶?
じゃ、ない。
記録?
とんでもないほどの情報、の、奔流、が。
ああ、ダメ。
受け止めきれない。
掬おうと思って手を伸ばしたけど、両手の指の間からこぼれて落ちる。
って、心の中に手があるの?
そんなことをふっと考えて。
零れ落ちたデータの奔流は、ある一点から漏れていくような、そんなイメージで。
その出口。
ああこれが。
これがボク《あたし》の心のカタチ。
そしてこれが、出口。マナの出口。
そして……。
「トリップは終わった?」
え?
「今君、自分の魂の根源に触れていたよね。
ああ。あれがレイス……。
「だったらたぶんもうマナをコントロールすることもできるようになってるかもね」
そう、かも。
「念に指向性持たせることもできるでしょ?」
う、ん。わかる……。
「
心の中が、熱い。
なんだかオーバーヒートしちゃってる?
ボクはそのまま意識を失ったらしい。気がついた時にはカーテンの隙間から朝陽が差していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます