第11話 金のキュア。
「最初に言ったっけ? この世界に満遍なく存在するギア、その上位機種が魔・ギアだって」
あ、そういえばそんなこと聞いた気もする。
「魔・ギアと
「んん? どういうこと?」
「ギアっていうのはこの世界の神、【機械神】デウス・エクス・マキナの子供なんだよね」
神様の? 子供?
「火のアーク。
水のバアル。
風のアウラ。
土のオプス。
彼らはそんな中でも特にこの世界に満遍なく存在している四大元素のギアって呼ばれてる。
まあ元素っていう名前は本当の意味では違うんだけどね?
物質の化学変化に干渉するアーク。
物質の温度変化に干渉するバアル。
空間の位相、位置エネルギーに干渉するアウラ。
そして、それらの物資そのもの、この空間に物質を創造し生み出すことのできるオプス。
主にこの四種類のギアがこの世界、ううん、この大気と重なるように存在する別の次元に潜り込んで
魔法はマナを変換したチカラではあるんだけど、このギア達によってより具体的に、より強力に、チカラを発揮することができるんだよね」
はうあう。
「まあ、いきなりこんな事を聞いてもね、混乱するかもだけど」
「他にも、あるの? ギアって」
「ああ。時のエメラに漆黒のブラド。それに肝心の金のキュア。とかかな。そんなに数は多くはないんだけど」
フニウはちょっと腰に手をあてて。
「実は僕もそんなギアの一人さ。もちろん上位ギアではあるけどね?」
ちょっとえっへんって感じで。
「あは。フニウ、偉そう」
「偉そうじゃなくって偉いんだよー。ギアの中でもデウスにより近い存在なんだから。さ」
片目をつむってそう言うフニウ。
え? ウインク?
あはは。
なんだかかわいいウインクをしておはなしを締め括ったフニウ。
でも、そっか。
なんだか魔法って言ってもいろいろ難しいんだ?
「ああ、そんな君の周りには常にギア密集して付いてきてるから。力の行使にはなんら困らない筈」
ん?
「今でも、ほらそこにキュアがいる。君が考えるだけで大概の怪我や病気は治っちゃうからね?」
へー。それはそれは。
って、もう頭が麻痺しちゃってとりあえず聞いてるだけになってる?
そんな感じでボクが頭ふらふらになってると、背後から大きい声が聞こえてきた。
「おーい。
と。
ずるんずるんとなんだか引き摺ってきたよシルヴァ。
え?
あれ何?
うそ。
何かのシッポ??
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