ガチンコ勇者クラブ 異世界転生から3か月で勇者めざす ボクシング元ミドル級チャンピオンのビシバシ教育

金光初

第1話

不良のノアミは自宅ベットで心臓麻痺で死んだ。


そして見たこともない草原にたっていた。


目の前には男が二人いた。


「異世界転生へようこそノアミ。俺はオキト。

 お前には、これから勇者としてトレーニングしてもらう」オキト


「なんや、お前。なんなんだこれは!」ノアミ


「にぶいなあ、お前。死んで異世界転生したんじゃ。

 わしがトレーナーのハラタケじゃ!

 勇者クラブはあもうないけんのお!

 覚悟しとけよ」ハラタケ


きゅうなことで状況を把握できず混乱するノアミ。


オキトとハラタケに説明され、なんとか落ち着く。


「嫌なら帰れや。ただし現代日本に戻ったら、そのまま死亡やぞ」ハラタケ


「死ぬのは嫌じゃ。勇者でも何でもやってやるよ」ノアミ


「ようし。それじゃさっそく基礎からじゃ。ロードワークやるぞ」ハラタケ


「はあぁぁ?なに言ってんだ!ちんたら走ってる場合じゃねえだろ 」ノアミ


「おまえこそ何いぃよんのじゃ?基礎体力つくりからに決まっとるじゃろぉぉが!はよ走らんかい」ハラタケ


いきなりハラタケの指導に噛みつくノアミ!

その言葉態度は、まさに狂犬!ならず者のそれであった!


俺の指導方針に逆らうとは正気か?ぶち殺すぞ!

とでも言いたげな顔のハラタケ。


そのハラタケにむかってノアミから衝撃の言葉が!


「異世界転生なんてスキルの活用しだいだろ。基礎体力上げるよりスキルを有効活用するのを考えるのが先だろ」


俺だって異世界転生ぐらい知ってる!そんな小説、アニメ、漫画、世の中に溢れかえってるぜ。チートスキルで無双してハーレム大勝利!魔王でも竜王でも簡単に退治してやるぜ!

とでも言いたげな顔のノアミ!


「ホームラン級のバカだな、おまえは!そんなに都合よくいくか」ハラタケ


「とにかくスキル見せろや。おれはスキルでいく」ノアミ


「この世界は、いきなりスキルなんてむりなんだよ。

 3か月後の勇者テストに合格して、正式に勇者になってからスキ ルが与えられる」オキト


「なんだよクソ!ちくしょう!」ノアミ


苛立ちを隠そうともしないノアミ!

その怒りの矛先はオキトに向かう。


オキトの胸倉を掴むノアミ!


「おまえ、オキトさんに何しとんじゃ!」ハラタケ


「うるせえぞ!ボコボコにすんぞ!

 さっきから偉そうにしやがって!」ノアミ


「おう!やってみぃや!」ハラタケ


「ジョトダコラ!」ノアミ


ハラタケに飛び掛かり掴み合いになるノアミ!


「おまえ!わしが殴らんと思っとるんか?」ハラタケ


「二人ともやめてください」オキト


必死で止めようとするオキト。しかしとんでもない事態が!


ハラタケの顔面を殴ろうとするノアミ!しかしハラタケのボディーブローがノアミにきまる!


腹をおさえて地面をのたうち回るノアミ。


これが世界をとった漢の拳!


いきなりの喧嘩!いきなりぶつかり合う師弟!


この先、さらにとんでもない事態が!


ガチンコ勇者クラブ!いったいどうなってしまうのか!

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