第7話 気づいてないのは俺だけ


電話をかける音が部屋に鳴り響く


「どうした宙空、珍しいなお前が電話かけてくるなんて」

「実は相談があって」


俺は大和に今あったことを全て伝えることにした


「実は母さんが柚月に話しかけないから、口聞いてもらえてないんじゃないかって言うんだけど」

「どういうことだ?」


大和は真剣な声で言った


「母さんも口聞いてもらえてなかったっぽいんだ。でも今は普通に話してる。だから俺が話しかけないから無視されてるって思い込んでるだけなんじゃないかって」


俺は大雑把に全てを伝えた。


「え、お前話しかけてもなかったの?」


大和は驚いたように言った


「うん、もう口聞いてもらえないもんだと思って諦めてた」

「うーん、お前気づいて無いと思うけど口聞いてもらえなくなった理由わかってる?」


大和からも葵と同じ言葉が出てくるとは思わなかった


「大和も柚月が口聞いてくれてなかった理由知ってるのか、、?」

「いや、薫から聞いた」


流石におバカで有名な大和が気付くわけないかと思いつつも大和に


「なあ、教えてくれよ」

「やっぱそれは自分で気づくべきだと思う」


大和も葵も教えてくれないことに少し苛立ちを覚えた


「宙空、なら話しかけてみたらどうだ?」

「少しは何かわかるんじゃないか?」


大和は俺に母さんと同じことを言った


「やっぱそうなるか、、、でも今更話しかけても、、、」

「何か行動しなきゃ一生そのままだぞ。それでもいいのかお前」


俺もそれは嫌だ。でも大和に言うのも恥ずかしい


「それは、、、」

「なら少しでも話しかけてみたらどうだ?」


俺は大和の言うことに従うことにした。


「頑張ってみる」

「おう、なんかあったらまた言えよ?」

「ありがとうな」


俺は大和や母に言われた通り話しかけてみることにした。

電話を切った後部屋で1人ため息をし


「どうするかなあ」


とか考えてるうちに寝てしまった。

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