第40話 Draw on my girlfriend

「準備に時間が掛かるから、まだ服は着ていてくれ。」


それを聞いた私はブラジャーは付けずに、シャツだけを軽く羽織はおる。


しばらくして作業台に画材を広げた彼は私に告げる。


「それじゃあ服を脱いでくれるかな。」


「はい」


私は緊張しながらゆっくりとシャツを脱ぐ。


彼は真剣な表情で私の上半身を見ながら、考え事をしている。


「やはり起き上がった状態では、下乳の作業が難しそうだ。今度はベッドに横になってくれ。」


「分かりました。」


私は言われた通り、ベッドに横たわる。


もしこれを誰かが見ていたとしたら、とてもきわどい状況だと判断するに違いない。


しかしこういう状況であっても、彼は絶対に乱暴な事をしたりしないという確信が私にはあった。


「うん、やはりこの方がきやすいな。早速始めよう。」


「お願いします。」


私は不思議と恥ずかしさをほとんど感じなかった。


それどころか、彼に自分の胸をもっと見て欲しいという感情すらいて来る。


私は眼をつぶって彼に身を任せ、とてもリラックスしていた。


絵具えのぐふくんだ筆が胸に触れた時のひんやりとした感触が何とも心地よい。


私は心地よい感触を楽しむ内に、いつの間にか眠ってしまった。


***************************************


私が目を覚ました時、作業は既に終わっていた。


画材の後片付けをしていた彼は、私に声を掛ける。


「自分の姿を鏡で見てみる?」


「はい」


私は部屋の端に置いてあるスタンドミラーで、ドキドキしながら自分の上半身を確認する。


『ピンクだ・・・』


彼が私のためにいてくれたのは、ピンクのブラジャーだった。


蘭堂らんどうさんにはピンクが似合うと思ってね、気に入ってくれたかな?」


綺麗きれい・・・ありがとうございます。とても嬉しいです。」


そして私は彼に抱きつくと無言で目を閉じる。


私の意図いとさっした彼は、再びキスをしてくれた。


私はキスされながら、更に強く彼を抱きしめる。


『この時間が永遠に続けばいいのに・・・』


私は心からそう願っていた。

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