小説 (手に取った本の表紙に書かれた一編の詩)

 これはジョークなのだ。


 人々は見つけ出した秩序の集合によって因果を求めようとする。

 だが、この混沌その物に因果を求めようとする事自体、くだらない事なのだ。全てがくだらないのだ。


 これは詩人が混沌の中からかき集めた秩序によって綴った、大それた、くだらないジョークなのだ。


 だからこそ、虚構黙示録なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る