六十四話 「気分と人生」

朝。

それは一日の始まり。

何事も始まりは肝心で

そこでつまずきたくない。



だって朝から気分が

下がっていると

「今日も一日頑張ろう」って

なかなか思えないから。



少し前までは

気分のことを深く

気にしていなかった。

でも、今は違う。



気持ちや考え方は日々変わるものだから。



「たかが気分なんだから

気にしすぎじゃない?」とか

下がったらまた上げたらいいじゃん」と

思うかもしれないけど。



私は、気分転換を

苦労しないで

できる人を

羨ましいと思っている。



だって私には、それができないから。



たとえやり方が

わからなくても

気分が下がったままではいたくない。

自分にあった対策を見つけたい。



でも、同時に「またか」って思う

自分も心の中にいる。

私のこれまでの人生は

失敗と対策を練ることの繰り返しだったから。



今度はちゃんとできるようにと

頑張るけど、またうまくいかなくて

さらに落ち込む。

落ち込むことって、慣れないんだね。



それでも対策を考え続けるのは

成功の先には

喜び以上のことがあると

信じているから。



確かにうまくいかないことが

人より圧倒的に多いと思う。

そんな私でも人生を

素敵なものにできるはずだ。



気分を上げて、前よりもっと

一日、いや人生を

素敵なものにするから。

ずっと夢をみて、生きていたいから。



苦労の先に、また苦労があるだけなんて

あまりにも夢がなさすぎるから。


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