五十一話 「挑戦」

五十一話「挑戦」



やり始める前は

私には絶対に

できないと

思ってた。




他の人は「できるよ!」と

元気づけてくれたけど

ネガティブな私は

素直に受けとれなかった。



だって結局やるのは

私なわけで

私が出来るかどうか

他の人がどうしてわかるの?



自分でもこじらせてるなあ

ってわかってる。

でも、やり始める前の

一歩がいつも怖くて仕方ないんだ。



一歩踏み出せと思ったら

次の一歩が怖くなる。

自分でもわかってるよ。

それじゃあキリがないってことを。




「慣れてくるよ」って言葉は

私には凶器に思える。

そんなに簡単に慣れるなら

初めから苦労などしないよ。



一歩一歩進んでも

ゴールは全然見えなくて

常に心の中は

不安でいっぱいだよ。



でも、その不安の隣には

止まってしまうことの

不安もいるんだ。

考えてみてよ?



自分の中で今まで

怖いけど、頑張って

一歩ずつ踏み出してきた。

それが一瞬で消えることを。



じゃあどうしたいの?

普通はそう思うよね。

自分でも笑えるよ。

そう言って、逃げてるだけだから。



でも、いつかは捕まえれるんだ。

そんな風に世の中はできてる。

捕まるのがわかってるなら

一層思うように走ってみない?



怖いのは変わらないけど

何もせず捕まるのは、悔しいから。

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