有翼者への応援コメント
>周囲のサポートや善意によって生きているのは、僕のような有翼者だけではなく世間の大多数がそうではないか?
> 俯くサラリーマンも、子どもを諭す母親も、誰かの助けを借りて生きている。それは不幸な人生なのか?
翼を持つが、大空は飛べず、膝から下が退化しているため早くも歩けない。
私と小鳥と鈴と、を思い出した。
あれは綺麗な言葉で締めくくっているけれど、綺麗な言葉じゃあ腹は膨れない。Tシャツを着るのですら肩を、翼を狭めている。大多数の人の形をした何かの群れに擬態して安心する。
擬態は身を守るためのもの。精神が安定するから。でもさ、目に見えて人と違うんだもの。コンプレックスから目を逸らしてはダメ! と前向きな彼女はテレビの向こうで頑張っている。
でもそんなのは綺麗な一部分。希少な美談。同じプロットの違う話。どこか自分とは違う生き物を見ているようで、羨ましくも冷めた目で見てしまう。
でも、不貞腐れる事無く、彼は自分の個性を受け入れつつある。人じゃないけど、天使でもないけども。蝙蝠でも悪くないのではないかと。
僕が何か壁にぶち当たって、塞ぎ込んで、死にたくなっても。「彼よりはマシだ。だから頑張ろう」となることはない。
むしろ、「彼も頑張っている。だから頑張ろう」、そう思える。
……いいお話でした!!
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
肯定の物語を書きたかったんですよね……
編集済
有翼者への応援コメント
翼で堂々と飛ぶわけでもなく、自力で歩くわけでもなく、コンプレックスでもアイデンティティ。なかなか複雑ですが、自分のことになったらスパッと割り切れたりしないですね。とりあえず、今の自分が好きならそれで良いんじゃないか、と思いました。周りがなんと言おうが、そういうものでしかないんですから。
有翼者という非現実的な話なのに、人生の含蓄がいっぱい詰まったお話でした。
作者からの返信
割り切れないことを肯定する物語が書きたかったんですよね……