あいたい あいにいくよ (仮)

@ayuna_ebi

第1話 出会い①

 海外の空港、次の便で国に帰る予定だった。

早めるべきだったと後悔しても無理なことはわかってる。

 空港会社のカウンターもごったがえしている。

やっと自分達の番にきて、便の変更をお願いしようとしたら、ソウルドアウトの文字が。キャンセル待ちで受付することになってしまった。

ますます、切羽詰まる。



急に1週間のお休みができたから、後輩と前から行きたかった海外へ。

学生の卒業旅行ふうに服装はカジュアルにリックに最低限だけ詰めて、飛行機に飛び乗った。

散々楽しみ、買い物して空港に行くと、事態が変わっていた。

楽しんでいた間に重大なことがでおきていて、出国制限がかかった。急いで母国に帰る人達で空港はごったがえしていた。

「こまったね。

でも、今日帰らないと。仲間に迷惑がかかってしまうよ。どうする。」

3つ年下のリョウが不安そうな顔している。

「もう一度、航空会社のカウンターで聞いてみるよ。」

係の人はイライラした人に怒鳴られても、何度も頭をさげている。キャンセル待ちも何人もいると説明があった。

ガックリしてリョウがいるほうをみると、同じく東洋系の外国人の老夫婦と空港のソファーで座って話し混んでいる。

後輩のリョウは本当に人に好かれる。自分に絶対ないものを持っている。尊敬できる大事な後輩だ。

しばらく話ししてたと思ったら、何度も頭下げてこっちに急いでもどってきた。



「ねぇ、ユウ。今の人に聞いたんだけど、T国の航空会社の飛行機が母国S国の空港を経由して行くみたい。さっきの老夫婦はその飛行機でT国に帰国するために、それに乗るんだって。

S国の人も乗っているよって教えてくれた。

すぐ向かおう。」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る