第2話 類似事件

 南埜さんの失踪事件には直接関係ないものの、何があったのかを類推させる別の事件(アメリカ人女性教師がネパールで行方不明になった事件)があるので、それを掲載しておきます。ちなみにこの類似事件の容疑者は現地警察に拘束されている。




● CNNニュースより抜粋


 米国人女性殺害、支援活動でネパール滞在中に 男が自供


 (CNN) ネパールの警察は8日までに、同国滞在中に行方不明になった米国人女性が、1カ月以上前に殺害されていたことが分かったと明らかにした。男が犯行を認めているという。


 死亡が判明したのは、米テキサス州オースティンで美術教師を務めていたダーリア・イェヒアさん(25)。今年4月に大地震が起きたネパールで奉仕活動に参加するため、7月20日から同国を訪れていた。


 中部カスキ地区の警察責任者によると、滞在先だった同地区の都市ポカラで殺害されたとみられる。


 旅行者向けの民泊先情報サイト「カウチサーフィン」を通してイェヒアさんと知り合ったという男性教師が、8月4日にイェヒアさんを撲殺して遺体を袋に入れ、川に捨てたと供述している。遺体はまだ収容されていない。


イェヒアさんの行方が分からなくなったため、家族や友人がネパールの米大使館に連絡。地元当局が捜査に乗り出していた。






 日本語のネット情報だけではあまり詳細なことはわからないものの、英語でのネット情報では、もう少し詳細なことが書かれている。


 男性教師が自分の自宅部屋を旅行者のために使用させており、イェヒアさんはそこで眠っているところをハンマーや棍棒で撲殺されたということである。警察は血が付着した衣類を押収していて、動機については金銭目的と判断している。イェヒアさんのiPhoneと50ドル相当の現地通貨が容疑者によって盗めまれていたとか。


 しかし、後日に警察担当者は、金銭だけが動機とは思えない(盗んだものの価値から殺人と釣り合うとは思えない)…遺体が発見されて検視しないことには詳しいことはわからない、と言っている。


 驚くべきことに、警察に拘留されていた容疑者が、隙を見て飛び降り自殺しようと試み、未遂に終わっている。なぜ、思いついたように自ら死を選ぼうとしたのだろうか。


 金銭以外に、口にするのもはばかれるような動機があったのか、あるいは他にも事件に関与している人(単数? 複数?)がいるのものの、その人物が警察よりも恐ろしい存在で、本当のことを喋るわけにもいかず、思いあまって自殺を試みたのか。


 考えを膨らますと、被害者の女性はじつは他の場所に連れていかれていて(インドあたりに?)、まだ生きていました…という可能性もなきにしもあらず。


 この類似事件、南埜さんの失踪を考える上で参考になるだろうか。

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