HollowQuest2 ~新たな自分~
虚無~うつな~
プロローグ 完成された研究
いつも夢見てた。あの…私が変わったあの世界に戻れたらって。もう一度会いたい。だから、鏡の中で取り戻した記憶。それを頼りにエクスバースちゃんに頼んでいた。ついに完成した。でも、今の私じゃ力不足かな?エクリールちゃんは火を使える、エクルちゃんは文字を操れる。なら、私にもって思って、お兄ちゃんに聞いた。
「ねぇ、お兄ちゃん。私にも能力みたいなのってあるのかな?虚無の力以外にもね。」
「そうだな。今頑張ってみたらどうだ?虚無の力は自分の内なる力を引き出せる可能性がある。」
「分かった!」
私は自分から何かを出そうとイメージした。電気、文字、炎…私には何ができるんだろ。やっぱり水かな?そうなったら…
しかし、私から出たのはぷにぷにした謎の物体だった。
「なにこれ…」
「スライムかゲル状の何かだな。しかも制限がある上に出るだけで操作できないか…。可愛いじゃないか。」
「あはははは…」
私は絶望した。
とりあえず向こうの世界に行こう、そう考え研究室に向かった。
「まぁ、これはなお前が体験したという記憶を元にそこへ辿り着くために情報を通して位置情報を確立してだな、そこへ物体転送をするには創造の力が必要でな、さらに抵抗を軽減するためには虚無の力を用いて安全かつ的確な通路を確保した。」
エクスバースちゃんのいつもの眠くなるような話だ。
「そんなことはいいからさ!早く早く。」
「まぁ落ち着け。ちなみにだが、お前に何かあっては困るんでな。私も後で向かう。もしかしたら有間やオリジナルも来るかもな。」
「私は大丈夫だけど、エクスバースちゃんは平気なの?私みたいになっちゃうかも。」
「あの時よりオリジナルが存在している分力が安定しているから大丈夫だろう。ま、私もそんな経験してみたいって言う好奇心もあるけどな。」
「じゃあ、行ってくるね。」
私は機械の中に入った。意識が薄れていく。
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