第13話 ゆるキャラマン裁判を終えて

 この裁判は、もはやはっきり言うまでもないでしょうが(言わんほうがいいかもしれんね~苦笑)、悪く言えば嫌がらせ、よく言えば、戦略的に相手を追い込むためのものでした。いずれにせよ、普通の裁判じゃなかった、ってことです。


 裁判ともなろうものなら、裁判所で相手と顔を合わせても、お互い口も利かないし、目も合わせないものです。特に、相手方の関係者ともなれば。

 もちろん例外もあって、お手伝いした知人の相手方の弁護士が大学の先輩なんてことがあって、それがきっかけで会えばあいさつするようになった人もいますけどね。

 まあ、それはそれとしましても、その光景は、はたで見ていても、ちょっと、よそよそしいのを通り越して、なんだか味気ないものではある、ってことでしょうか。

 うまい表現が出てこないので、そんなことしか言えないけど。


 もしこの裁判が続いていたら?

 そんなもの、こうでしょう。


 主文。原告の請求を棄却する。


 つまり、訴えた私の負け。

 勝たせるような要素なんかないですから。


 こういうと、じゃあなぜ、勝てもしない裁判を云々と言ってくる薄ら馬鹿がいるのですけど、そんなものは、勝ち負けだけが裁判の目的じゃないこともわからん低能盆暗でございますとわめいとるようなものですな。

 ~これが、別作品で言う「喧嘩文体」を利用した表現です。

 まあ、今述べた文が何文体であるとか、その主張内容がどうこうはさておいて(そんなことが問題なのではない)、あえてこのような裁判をすることで、相手に対して、原告である私がどれだけ裁判所という場所を使って「オドレら」をただで済まんところまでやるつもりかを、しっかり表現しておくために、やったのです。


 ちなみに本来の件で訴えた相手にしてみれば、私も知人なら、頼んだ弁護士も知人というか、こちらは学生時代からの友人であることは容易に予想がついた。

 その問題となった御仁の「トモダチだから」云々的な言動、これを封じ込めるのが、こちらの目的。

 私だけじゃなく、さあ、その弁護士相手に

「トモダチだから受けてくれ」

「トモダチだから安くしてくれ」

などと、こんな裁判で、言えますか?

 受けたほうも、いい加減うんざりしているはずよ。


 「トモダチだから」ってね、ネットで人を怒らせた「旧友(この表現を問題の御仁は私に対してしつこくやってきた)」とやらに、大阪で事務所も抱えて若い弁護士を2人も雇った上に、事務職員まで雇って街中のそれなりのビルの家賃を払ってやっていかないかん折に、こんな金にもならん(そのような訴額を設定していた~のちにそちらの裁判の資料も別建てで出します)もの、頼めたとしても、受けてもらえるか?


 あと数回(の予定だが、少し増えるかもしれません)解説を入れて、この「作品」としての顛末は終わりますが、この裁判のもととなった問題の裁判というのは、いわゆる「ネット上の名誉棄損や侮辱」に相当する事件に対する対応を考える上でのいいモデルケースになると思われます。

 まあ、私の場合は何とか民事の範囲内で済む程度のものだったから、よかったようなものですが、だからと言って許されるわけじゃない。


 こんなものは、弁護士などつけず、ついた相手もぼこぼこにしてやるぐらいでやって、ちょうどいいぐらいなのですわ。

 ただ、ここぞとばかりにやりすぎは禁物。


 どこで「戦争」を終わらせるか、「戦後」をどうするか?


 そういう視点なくして、こんな裁判をやっちゃ、だめです。

 逆に言えば、そこをはっきりさせられていたら、大いにやればいい、ってことも意味していますよ、この表現は。

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