桃井家のフシギな物語

佐々蔵翔人

はじめに

「お姉ちゃん勝ったよ、あの子たちオリンピックで優勝したよ。これもあの子たちの努力の賜物だね。これからが楽しみ」

私の名前は桃井恵16歳。埼玉県にある閑静な住宅街で父、母、妹の莉子の4人で暮らしており、家族や友達からはめぐ、めぐちゃんと呼ばれていた。妹の莉子は2つ下で周りからはりこ、りこちゃんと呼ばれていた。

恵、莉子の両親は共に水泳をやっていて全国大会に出場する程すごい選手ではなかったものの青春時代を水泳に捧げていた。

水泳をしていた両親の方針として子供たちには好きなことをさせたいと思っていた。その中で水泳をしてくれたら嬉しいと思っていた。

両親はテレビ中継で水泳の試合をやっていたら中継が終わるまで観ていた。

恵は端正な顔立ちで小学生ながら、身長165センチとそのルックスと美貌から街を歩けば芸能事務所から声がかかることも少なくなく、その芸能事務所の1つにプリンセスクイーンという芸能事務所があり、多数のモデルを輩出する事務所も恵に一目を置いていた。色々な芸能事務所から声がかかった恵だったが、恵は首を横に振った。理由としてそういった芸能活動よりも水泳に力を入れており、辞めてまで芸能活動をしようとは微塵も思っていなかった。

莉子は身長150センチと小柄で恵の泳ぐ姿を見て莉子も水泳を始めた。

恵は莉子とともにテレビ中継で水泳がやっていれば釘付けで観ていた。こんな風に速くおよぎたい、どうしたら速く泳げるのか2人で話し合っていた。

小学生の恵は明けても暮れてもプールで泳ぐ生活で楽しさと疲労の日々を送っていたがしかし、水泳一筋だった恵だったがあることがきっかけで芸能活動をすることになる。

莉子は恵の泳ぐ姿を見てお姉ちゃんとしてだけでなく、憧れの目で見ていた。莉子の目標としてお姉ちゃんに追いつき追い越せという大きな目標を掲げていた。

しかし莉子はお姉ちゃんのタイムを越えなければ上の世界で戦えないと考えていた。

恵と莉子はそれぞれ部活が終わった後には近くにある市民プールで少し泳いでから家に帰るというのが日課だった。莉子は出来るならばお姉ちゃんの恵と泳ぎたいという思いがあったが時間が合わず、1人で黙々と練習をしていた。

桃井姉妹は水泳界にどのような影響を与え、2人の恋の行方は果たしてどうなるのか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る